急性心筋梗塞
心筋梗塞とは心臓の周りを取り囲むように走行し、心筋細胞に血液を供給している冠状動脈の内腔が完全にふさがり、心筋細胞に血液が届かなくなり、心筋が壊死してしまう病気です。
症状としては前胸部や胸骨下に激しい胸痛や圧迫感が感じられ、あごの下や首、左上腕、みぞおちあたりまで痛むこともあります。痛みは30分から数時間も続き、冷や汗、吐き気・嘔吐、呼吸困難、意識障害などを伴います。
ただし、高齢者の場合は胸痛が現れず、息切れや、吐き気などの消化器症が出ることもあります。
急性心筋梗塞は狭心症が進んで発症するケースが約半分です。症状が普段よりも強くなったり、発作の頻度が増えた場合は、急性心筋梗塞に移行する可能性が疑われるので、すぐに専門医を受診しましょう。
そして残りの半分は、何の前兆もなく突然、急性心筋梗塞が発症するケースです。急に発症する場合は、激しい胸痛がある重篤感をうことが多く、特に注意が必要です。