大便がおかしい(色・形)
便には身体の調子を知るヒントが色々と隠されています。
正常な色は黄褐色ですが、内臓の病気などを反映して色が変化することがあります。
便の色が変わるだけでなく腹痛、下痢、吐き気、嘔吐など、その多くは腹部の症状を伴います。
以下の3色の便がでる場合は、要注意です 。
便の色がおかしいな、形がへんだな、と思ったら、医療機関で受診するようにしましょう。
「大便がおかしい」に関連する病気のリストはこちらをご覧ください。▶
赤い便が出る
出血が少なく便だけが赤い場合は、痔核出血やポリープなどの部分からのわずかな出血が考えられます。
血便便器の中の水が真っ赤になるほど出血量が多い、いわゆる血便の場合は、原因を早急に調べる必要があります。
お腹が痛い場合は、感染性腸炎、虚血性腸炎などが疑われ、お腹が痛くない場合は、大腸憩室出血、大腸癌、ポリープ切除後などの可能性があります。
黒い便が出る
胃・十二指腸から上の消化管で出血すると、血液中のヘモグロビン(血色素)が胃酸により黒く変色し、便が真っ黒(タール便と呼ばれます)になります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが疑われます。お腹が痛くない場合もあり、トイレで便の色が黒いことに気づく人が多いです。出血が多くなると、黒色の下痢便になります。
黒色便が出たら、食事をしないで早急に医療機関で受診してください。
黒い便が出る
正常な便は黄(褐)色ですが、肝臓でのビリルビン(赤血球に含まれる黄色い色素)の代謝異常や、胆汁の排泄障害があると、便は白っぽくなります。この場合、胆管・胆嚢や肝臓、膵臓の病気が疑われます。
また、ロタウイルスに代表される感染性腸炎の一部では白色便が出ることがあります。