食欲不振

健康な人の場合、しばらく食事をしないと血糖値が下がり、胃が収縮して、脳の摂食中枢が刺激されて「お腹が空いた」と感じます。
何らかの理由で脳が食欲を感じにくくなっているのが、食欲不振です。
悲しい出来事があったり、極度に疲れたときなど、食欲不振になることがありますが、たいてい一時的なもので、数日以内に食欲が戻ります。
しかし、一週間以上食欲がない状態が続く場合は、医師の診察を受けて原因を調べてもらうようにしましょう。
肥満は、過食・偏食、運動不足などの生活習慣の問題や、遺伝、ホルモン異常などによって起こります。
肥満がなぜ問題かといえば、さまざまな生活習慣病を誘発するからです。

「食欲不振」に関連する病気のリストはこちらをご覧ください。▶

食欲不振の原因

食欲不振という状態は、食欲を感じなくなっているだけで、食事が必要ないわけではありません。
数日以上にわたり食欲がない状態が続く場合は、病気やこころの問題が背景にある可能性があります。食欲不振の原因は多岐にわたります。

消化器以外の病気や、薬剤の作用

腹痛や吐き気下痢などがあると食欲がなくなることは、誰しも経験することです。
食べはじめてすぐにお腹が張って、いつものように上食べられなくなることもあります。
食道、胃、腸、肝臓、膵臓などの不調や病気も食欲不振の原因と考えられます。

消化器の不調や病気

肺や心臓、腎臓、甲状腺などの持病や、細菌やウイルスの感染症など、さまざまな病気や病態が食欲不振の原因となっていることも考えられます。
また、抗菌薬や抗がん剤、鎮痛薬などの薬剤の副作用で、食欲不振が引き起こされることもあります。

こころの問題も

うつ病などのこころの病気にかかったり、強いストレスを受け続けるなど、悲しみ、不安、あせり、抑うつなど精神的な落ち込みが激しい場合、摂食中枢の働きが鈍くなってあまり食欲を感じなくなります。