かゆみ

かゆみは、かかずにはいられなくなる皮膚の不快な感覚のことです。
皮膚に起こる炎症などによってかゆくなりますが、多くの場合はしばらくすればおさまります。
しかし、気になり出しすとかゆみが増し、かけばかくほどさらに悪化・・・を繰り返すと非常につらく、生活に支障をきたすこともあります。

「かゆみ」に関連する病気のリストはこちらをご覧ください。▶

かゆみ。の症状が現れる主な病気

発疹の種類については▶「発疹」のページを参照してください。

蕁麻疹(じんましん)

皮膚の一部が、赤みや強いかゆみを伴って盛り上がる状態を、蕁麻疹と呼びます。
点状の小さなものから手のひら大まで、大きさはさまざま。形も円形、線状、地図状などいろいろです。
原因は魚・肉・卵・乳製品・食品添加物などの食品、薬品、ほこり・ダニ・かび、日光、細菌・ウイルス、ストレスなどなどさまざまで、原因を特定できるじんましんは全体の1~3割で、その他は原因がはっきりわかりません。全身のどこにでも出現し、たいていは数十分~1日以内に治まりますが、発疹が4週間以上続くものを、慢性じんま疹といいます。

湿疹

湿疹とは、皮膚の表層に起こる炎症の総称で、皮膚炎とも呼ばれます。
湿疹の多くは外からの刺激に反応して起こりますが、原因がはっきりしない湿疹もあります。
急性の場合、まず皮膚が赤くなり、丘疹や水疱ができ、かゆくてひっかくとただれたり、皮がむけたりかさぶたできたりします。
湿疹の原因は、薬剤や化学物質、物理的刺激、ハウスダスト、花粉、細菌、カビなどの外からの刺激と、体調、アレルギー、皮膚の乾燥状態、汗や皮脂の分泌状態などの要因が複雑に絡み合って起こるので、原因をほとつにしぼることは難しいです。
湿疹がみられる代表的な疾患にアトピー性皮膚炎があります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、瘙痒(かゆみ)のある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
アトピー性皮膚炎になる人は皮膚のバリア機能が低下しており、さまざまな刺激に皮膚が反応してアレルギー性の炎症を引き起こします。また、かゆみを感じやすくなり、がまんできずに掻くことでさらに湿疹が悪化しバリア機能が低下するという悪循環に陥ります。
従来は子どもの病気といわれていましたが、最近は成人にも増えていて、小児と異なり、成人の場合は上半身(頭、首、胸、背中)の皮疹が強い傾向があります。

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