耳、鼻、のどがおかしい

耳に起こる症状
耳が痛い、聞こえが悪い、耳がかゆい、耳がはれる、音がこもったように聞こえる、耳鳴りがする、めまいがする、音が反響するように聞こえる、頭痛がするなど、さまざまな症状があります。耳の奥の障害による耳だれ(耳から汁のようなものが出ること)などもあります。

鼻に起こる症状
鼻水が出る、くしゃみが止まらない、鼻づまり、鼻が痛い、においを感じない、鼻が腫れる、鼻がかゆい、のどに鼻水が流れる、などがあります。
鼻血は、鼻の問題だけでなく、血液や循環器系などの病気でも出ることがあるから、特に注意が必要です。

のどに起こる症状
のどが痛い、のどのつかえ・のどがつまる、扁桃腺が腫れる、呼吸しにくい、ものを飲み込みにくい、声がかすれる、痰がからむ、咳がとまらない、いびきをかく、血痰がある、などが挙げられます。
嚥下障害は、脳血管や神経、筋肉、食道などの病気に関連することもある症状です。

「耳、鼻、のどがおかしい」に関連する病気のリストはこちらをご覧ください。▶

代表的な耳の病気

難聴

難聴には、中耳や外耳が正常に機能しなくなって起こる「伝音性難聴」、内耳や聴覚神経の障害による「感音性難聴」、2つの難聴の原因が重なって起こる「混合性難聴」等があります。
「突発性難聴」は、ある時突然、耳の聞こえが悪くなる病気です。
ウイルス感染や血流障害が関係していると考えられていますが、明確な原因は不明です。
めまいを伴うような場合には入院加療が必要な場合もありますので、早めに受診しましょう。

中耳炎

鼻やのどが腫れて炎症がおこった後に、耳と鼻をつなぐ耳管を介してウイルスや細菌が、鼓膜の奥の中耳という部分に入り、炎症を起こします。
症状としては、耳が痛い、発熱、耳が詰まった感じになる、聞こえが悪くなるなどがあり、膜に穴が開くと耳だれがでてきます。特に3歳以下のお子様の発症率が高い病気です。

外耳炎

鼓膜よりも手前の耳の中の皮膚が炎症を起こした状態です。
耳の痛み・かゆみ、耳だれ、聞こえが悪くなる、耳が詰まった感じになるなどの症状があります。

耳が原因のめまい

■メニエール病 ■良性発作性頭位めまい症 などがあります。
▶メニエール病のページ ▶良性発作性頭位めまい症のページ

代表的な鼻の病気

副鼻腔炎(ふくびくうえん)

鼻の副鼻腔に炎症が起きる病気。ちくのう症(蓄膿症)は、慢性副鼻腔炎を指す俗名です
副鼻腔炎を起こすと、頑固な鼻つまりや、ねばねばした鼻水が続き、鼻水がのどに回ったり、鼻から頬や顔の奥に痛みが生じることもります
原因としては細菌、カビ(真菌)、アレルギー、虫歯などがあり、治療方法は、原因により異なりますので、副鼻腔炎の症状がでたら、必ず受診するようにしましょう。

アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギーによる鼻炎。季節性と通年性があり、花粉症は季節性です。
主な症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが特徴的です。
通年性の原因は、ほこり、ダニ、ペットのフケなどさまざまです。
一度発症するとずっと症状が出続けるので、生活に支障がない程度に緩和できるように治療を受けることが大切です。
花粉症の中で特に多いのが、春先の2~4月に飛ぶスギ花粉が原因で起こるスギ花粉症です。
4月から5月に症状が起こる場合は、ヒノキの花粉症が疑われます。

臭いがしないー嗅覚障害

嗅覚障害とは、臭いを正常に感じることができない状態をいいます。
臭いの神経は、眼と眼の間の高さで、鼻の奥の上方お深いところに末端があります。
強い鼻づまりを起こして、臭いの成分が鼻の奥まで届かなくなる伝達障害を起こすと、臭いを感じなくなります。
また、鼻詰まりではなくウイルス感染や、脳神経障害などによっても嗅覚障害が起こります。

代表的なのどの病気

急性扁桃炎

のどの奥の左右の扁桃が,、細菌やウイルスなどによって炎症を起こした状態です。
発熱、喉の痛み、だるさ、悪寒、首のリンパ節がはれるなどの症状があります。
扁桃の周囲にまで炎症が及ぶ場合には咽頭痛も強くなるため、入院が必要なケースもあります。

感冒・急性咽喉頭炎

のどへのウイルス・細菌の感染や乾燥などが原因で炎症を起こし、のどが痛くなったり高熱が出たり咳が出る病気です。水も飲めないように腫れがひど場合は入院が必要になることもあります。

声帯ポリープ

声帯ポリープは、風邪や声の出しすぎなどが原因で声帯に炎症が起こり、声帯の縁に小さい隆起ができる病気です
▶声帯ポリープのページ

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して起こる病気です。
▶逆流性食道炎のページ

咽頭がん(腫瘍)

咽頭にできるがんで、発症した部位により上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分けられます。
咽頭がんの発症要因は過度の飲酒、喫煙です。飲酒については、お酒を飲んで顔が赤くなるタイプの人が飲酒を続けることで発癌する可能性が高いことがわかっています。
上咽頭がんについてはEBウイルス、中咽頭はパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因ではないかと言われています。