しびれがある

しびれとはピリピリする、チクチクする、など表現される違和感です。
しびれのあるところを触ると強く痛みを感じたり、逆に針などで突かれても感覚が鈍いというように、症状はさまざまです

「しびれがある」に関連する病気のリストはこちらをご覧ください。▶

しびれの原因

しびれの原因はさまざまです。
脳や脊髄、末梢神経などの障害によって起こります。
しびれが一定以上強くなると、痛みとしても感じてきます。また、麻痺をしびれと感じることもあります。

主なしびれの原因
・脳の病気
・脊髄の病気
・椎骨椎間板による神経圧迫
・末梢神経の圧迫
・血流不良

しびれ、が起こる部位

体のどちらか片側のしびれ

片側の手足だけのしびれ
脳梗塞(脳血管障害)、糖尿病、血管炎症候群による多発性単神経炎などの疑いがあります。

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手指のしびれ

手指がしびれる場合、手根管症候群や肘部管症候群などを疑います。
また、脳卒中、糖尿病、首の病気の可能性もあります。

手根管症候群

何らかの原因で、手のひらの付け根にある「正中神経」が圧迫され、この神経が関わっている小指以外の指にしびれが起こる病気です。
朝、目覚めた時にしびれが強く、ひどい場合は睡眠中にしびれや痛みで目が覚めるほどです。
妊娠・出産期・更年期の女性に女性に多く発症します。

肘部管症候群

初期は小指と薬指の一部にしびれた感じがでます。
進行すると手の筋肉がやせてきたり、小指と薬指まっすぐに伸びないかぎ爪指変形がおきてきます。
筋力が低下すると、指を閉じたり開いたりできなくなります。

上肢のしびれ

上肢のしびれの場合には、しびれかた、持続時間、しびれた部位・範囲、他にしびれはないか、などにより原因や疾患が異なります。

胸郭出口症候群

手背・前腕・上腕のしびれや、熱感・冷感、脱力感で始まり、徐々に首や肩、肩甲部のうずくような痛みが現れてきます。
鎖骨周辺の神経や血管が圧迫されて起こる病気で、首が長く、なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者に多い病気です。

橈骨神経麻痺

親指・人差指・中指の手の甲(手背)側がしびれて手首が背屈しにくくなったり、感覚が鈍くなる病気です。腕を走っている橈骨神経という大きな神経があり、これが圧迫されると麻痺が起こります。
骨折などの外傷、神経炎、運動のしすぎなどで生じます。

下肢のしびれ

下肢のしびれの中で、長時間の正座や、運動後の神経や筋肉の疲労によって起こる一過性のしびれは問題ありません。しかし長時間、あるいは繰り返し起こるしびれの場合は、脳や腰椎での神経圧迫の可能性もあります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなる場合は、腰椎椎間板ヘルニアの疑いがあります。背骨が横に曲がって動きにくくなり、重いものをもつと痛みがつよくなることがあります。

▶腰椎椎間板ヘルニアのページ

閉塞性動脈硬化症

足の冷感やしびれ、歩行時の足のしびれ、と痛みがなくなるなどの症状があるなら閉塞性動脈硬化症の可能性があります。
この病気は、さらに進行すると安静時にも症状が現れることがあり、日常生活にも支障が出てくるので注意が必要です。閉塞性動脈硬化症の方は、全身の血管で動脈硬化を起こしていることが少なくありません。疑いを持ったら受診するようにしましょう。

両手両足のしびれ

体を動かしたときに両手両足がしびれるような時や、両手がしびれる時は末梢神経の病気の可能性が高くなります。
一瞬、電気が流れるような激し痛みを伴うしびれが起こります。

原因が疑われる病気・状態
・脊髄腫瘍、・変形性脊椎症、・腰椎椎間板ヘルニア、・血管障害、・ビタミンの欠乏(特にB12)

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